指導内容

1.発達障害や知的障害のこども達への接し方

「ほめる」指導にこだわる理由

発達障害や知的障害のこども達がよく発する言葉「どうせぼくなんか」。
そんな心を放っておくと、2次障害を招く恐れがあります。
こども達の「よい行い、優しい心配り、がんばり、達成」を私たちは意識的に見つけるよう、こども達を日々見つめています。発見したら、すぐ声かけをて、メッセージカードに書いて見せたりします。
そのことで、こども達の心がなごみ、自己重要感が高まり、大人になって積極的に生きる事が出来るよう、高崎市の小さな事業所ですが、毎日こども達に寄り添っています。

感情は認め、行動は注意する

発達障害や知的障害のこども達と毎日向き合っていれば、やはり「人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせる」言動も出てきます。
その様な時、私たちは「冷静さ」を大事にしています。そして、働きかけとしては、「冷静になるのを待つ」→「よくない行動をとった理由を聞く」→「その時の感情を聞く」→「感情はよくわかるよ、と認めてあげる。ただ、とった行動はよくないよね、と言い聞かせる」→「では、その感情をその行動に結び付けにないようにするには具体的にどうしたらよいかを一緒に考える」。
時間をかけて、この事を繰り返すうちに、半年で大変変化した児童もいます。
その児童は今では感情を抑える事がだいぶ出来るようになり、今では自分で新しい目標を作り、毎日がんばっています。

2.「学習」への取り組み

- 「療育」とのリンクが重要 -
(アンケート結果により実施)

「学習の習慣化」によるメリット
「以前より色々な事を      がんばれるようになった」

手洗い・うがいがすんだら、すぐ、宿題・学習にとりかかります。今ではほとんどの子がすぐ宿題・学習をはじめています。
この流れがうまくいっているのは「学習だきたねノート」のシールシステム、「きらきらシール」の存在。宿題が全部出来ていなくても、「がんばり」が認められると、「きらきらシール」がもらえます。「ぼく、こんなにきらきらシールがあるよ!」のこども達の声が聞こえます。

「宿題の進捗状況が  すぐわかり、助かっています」

「学習できたねノート」のシールシステムの中に、もう一つの「緑か黄色のシール」の存在があります。
「宿題が全部できて、かつ正解であること」が確認できたら「緑のシール」。それ以外は「黄色シール」。一目瞭然で、お母さん方は「黄色シール」の時は、「あ、宿題がおわっていないんだ!」と分かります。
朝、宿題を見てみたら、「終わってないじゃない!」とあわてる事も無くなりました。

「個別支援計画書の        目標に対する上昇」
「夏休みの過ごし方が        以前よりよかった」
「集中力が続かない」こども達への配慮

3.指導員の考え方

わたしたちの最終目標はこども達が高校を卒業するまでに、「自信をもって、明るく前向きに積極的に生きられるよう」になってくれることです。
そのためには「どうせぼくなか」なんて、悲しい言葉が出ないように。「その子のいいところ」は見逃さないように、「認めて」あげて、「う~と、ほめる」を日々繰り返えします。それを地道に行う事で、自信を付け、「自己重要感(セルフエスティーム)」を高め、「積極的に生きる」ことが出来るようにと思っています。

ただ、綺麗事だけではいかないこともあります。そんな時、私たちは「療育のプロ」、「常に冷静」であるべき。「よくない行動」に対しては「感情は認め、行動は注意する」。
その子の気持ちを傾聴して、「認める」。でも、「その行動は人に迷惑をかけたり、人を傷つけてはいないかな?」と振り返りをさせます。「その行動はよくなかったね」。高学年になると、「その感情をその行動に結ぶ付けないためにはどうすればいいのかな?」まで話し合いを持っていきます。

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