チャイルド・ホープ田辺です。タイトル通り子どものコミュニケーションについての話。
「大人や上級生・下級生とは上手く接することが出来るけども同世代の生徒とのコミュニケーションが苦手な生徒」って、結構いるかと思います。私自身も学生時代思い当たる節があったりします。
ADHD・あるいは一部の自閉症児の特徴として「自分が話すことばかりに熱中してしまう」という性質が当てはまる場合があります。よくあるケースは「聞き手側が知らない情報(ゲームや自分の好きなテレビ番組等)ばかり話してしまう」ですかね。話題のチョイスが苦手という子が多いイメージがあります。
「同世代とのコミュニケーション」ですが、そうでない場合と違う部分がいくつかあります。特に重要なのが「関係性の重み」です。
上下の関係性って、中々逆転・変化することってないですよね。どんなに事柄を積み重ねようとも「先生:生徒」の関係が入れ替わることはないですし、「先輩:後輩」「大人:子供」も同様でしょう。
逆に同世代との関係性の場合はこれが目まぐるしく変化することになります。「対等」というのは+と-の「関係性の調整」を双方が欠かさず行って初めて成り立つものであり、失敗が許されない状況ともとれるという事です。少し前は「KY」なんて言葉も流行りましたが、これも「関係性の調整」に係る話かもしれません。
調べたところによれば、こうした生徒は得てして「自身の気持ちを相手に表現する・伝えること」が苦手なことが多いようです。「話しすぎてしまう生徒」なので気付きにくいですが、少なくとも私のこれまでの経験の中では当てはまっているような気がします。(もちろん例外もありますが)
同世代のコミュニケーションに限らず、「今どういう気持ちなのか」を言葉で表現出来ない生徒は少なくありません。怒っている時、悲しんでいる時、喜んでいる時、それらの「感情の表現」が上手くいかない生徒はこちらから手助けをしてあげると良いとのこと。
「今○○な気持ち?」「○○が良かった(悪かった)かな?」
「勉強が出来ないんだ。難しくて出来ない、疲れてる、めんどくさい、どれが近いかな?」
最近はこんな感じのことを意識して行うようにしています。